お芝居の稽古にて

久々にお芝居ネタです。
夏の公演に向けた芝居の稽古が始まり、週に何回か稽古場に通っています。もちろん、役者ではなく音響スタッフです。
普段は、演出家の横で効果音や音楽を出しているわけですが、役者が欠席しているときは、代役に駆り出されることがあります。動きは勘弁してもらって、台詞を読むだけにさせてもらっていますが、遠くで読んでいても役者たちが雰囲気をつかみにくいので、やはり舞台に入って読むことになります。
今回は、そこで感じたことがあったことをいくつか記してみました。ほんと、「お前、何年芝居やってるんだ」って言われそうなことばかりですが、あえて恥をさらします。
役者の真横に入って、改めて「役者って、すごく大きな表情や動きをしているんだ」って気付きました。ほんと、怖いくらい。今までも稽古中の代役をしたことがあるものの、今まではきっとまわりを見る余裕がなかったのでしょう。
そして大きな声。当たり前のことですが、、、。でも、耳が痛いです。大きな声にびびってしまいます。実際、声がひずんで聴こえています。
そして、代役としての自分の台詞、めちゃめちゃ緊張します。台本を正確に追い、前の人の台詞が終わったことを確認して読む。雰囲気でタイミングをつかむなんてとても出来ません。
しばらくやっていると、へろへろになります。「もう、許してー」って感じ。
でも、同じ場面を何度も繰り返すと、少しずつ慣れてきます。乏しいものの、何パターンかの読み方が出来たり、台詞のタイミングがつかめるようになってきたり。
「自分は苦手でもいいんだ」という開き直りが出来て、初めていろんなことが見えてきたのかなと思っています。
あと、演出家の指導に、私はいつも大笑いしています。「あ、そういう表し方があるんだ」と。
でもそれは、私の場合、言葉で説明されて初めてその場面の意味がわかるからかも。他の人は、きっと言葉になる前からわかるのでしょう。
私とお芝居は、本来無縁のはず。劇団のみなさんには迷惑かけっぱなしのことでしょう。それでも私を使っていただけることに感謝し、この「あり得ない組み合わせ」を続けていこうと思っています。

テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム - ジャンル : 心と身体

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Re: 鍵さん

コメントありがとうございます。
後日になりますが、そちらのブログにお返事しますね。これからもよろしくです。

No title

初コメです☆

8月のお芝居にご一緒させていただきます
ナツキです。



代役で入っていただいている時は
緊張されているというのが伝わってきます。
でも それは元々役者じゃない方が代役をされるとなると
当然のことだと思います。


というか私たち役者でも
代役はちょっと緊張したりするもんですよ。
何回かすれば慣れてきますが
やっぱり集中力を使いますねぇ。


雰囲気でタイミングをつかむというのは
音響さんでも同じことだと思います。
やっぱり 「今」と思う時に入れていただいてますよね。
それが 音なのかセリフなのか
という違いだけだと思います。


だから音響さんって本当に
すごいなーと思いますよ!


あと
今回の演出さんは発想がすごいと思います。
だからいろんな表現方法を言われて
そこで初めてお芝居自体(作者の意図等)の
理解・納得をするということは多いです。
言葉にしてもらわないと
わからないのは私も同じですよ~。




長々と失礼しました。
8月公演 一緒に頑張りましょうねv-20

Re: ナツキちゃんへ

ナツキちゃん、初コメありがとう。仲間にも「ナツキちゃんがコメントくれたよ」って言っておきましたよ。
そう、私は恐らく、9割以上は他の人と同じなのでしょうね。少し人と違うところは、ほんとごくわずななのでしょう。自分ですら、どこに違いがあるかつかめていません。
でも、このわずかな違いが、まわりへ違和感を与えたり、摩擦を生じてしまうことがあるのです。
結局は、違和感を与えないように自分を押さえてしまうことになります。
「同じだけど違う」、難しいですね。

音響で一番大切にしていることは、「ここで音を入れる」というタイミングを、台詞で言えば文字単位まで突き詰めて決めることです。
ノウハウの話になりますが、フェードインは、ゼロから上げるのではなく、最初からフェーダー(ボリウム)を少しだけ上げておくんです。「待ち」と呼ばれるテクニックです。
もちろん、曲によって「待ち」のレベルは異なり、ホール入りしてから何度も耳で確かめて、ひとつひとつ「待ち」のレベルを決めていきます。
そうすることで、フェードインであっても、「ここから音を入れる」(=お客様の耳に届ける)という意思を明確にしています。といっても、お客様に音の入りをはっきり意識させる場合もありますが、無意識に近いところで感じ取ってもらうことを狙う方が多いです。

演出さんの発想、ほんとすごいですね。演出さんとは長い付き合いですが、今になって、改めてそのすごさを感じています。いいお芝居って、実は深さを前面に出したものでなく、シンプルな表現の中に深さが見え隠れしているものかなって思っています。
8月公演 一緒にやっていきましょうね。

役者さんと音響さん

お疲れさまです!
お初コメントさせていただきます。

先日『壊れた風景』の稽古と本番を観せいただきました、きっこです。

確かに代役って難しいですね。

これも雰囲気をつかみ、感覚でささっと出来る人と、
頭でまず考えて モノを組み立てないと考えられない人とでは、
全然違いますよね。

『慣れ』ということもありますが、

それは『音響さん』のオペレーションでも同じことが言えるような気がします。

私などは、たとえ練習でも、突然 音響オペの代役を…と言われたら 全くできない。のと同じです(汗)
何回かやるうちに感覚をつかんでくる。

でも それはセンスがある人と、何度やってもタイミングがつかめない人がいるように、
その人の得て不得手とか。
慣れていく努力とか。
そういうところで、自分の役割を果たしているんだと思ったりします。

『みんな違ってみんないい』という金子美鈴さんの唄にあるように
自分の得意分野で『1人はみんなの為に みんなは1人の為に』
演劇という総合芸術を、お互いに楽しみたいですね(^-^)

私も演出さんには脱帽です。
本をよく読んでいらっしゃるし、その発想は、天性のものかもしれないですね。

何より1番楽

つづき

何より一番楽しんでいらっしゃるのは演出さんのような気がします(笑)

演出、役者のソフト面と音響や照明、舞台監督などのハード面とが 力をあわせて ひとつの目標に向かって舞台を仕上げていく。
そんなステキなことに関われて、私は幸せ者だと思っています。

これからもお互い楽しみながら頑張っていきたいですね。

また是非とも、ご一緒したいですね~♪

Re: 役者さんと音響さん

きっこさん(ちゃん?)
コメントありがとうございます。
『壊れた風景』は、観劇1回、作る側(音響)2回と、すっかりリピーター?しています。
この作品を最初観たとき(10年以上前ですが)、ぶっ飛びました。繰り返しの音を苦手とする私にとって、かなり苦痛の観劇でしたし、あいまいなやり取りの繰り返しも地獄の思いでした。(どちらも、アスペルガーにとって大の苦手なのです)
まさか十数年経って自分が作る側に回るとは、、、でも、定型者(発達障害の世界では、普通の人(健常者)のことを、皮肉ってそう呼ぶのです)の典型的なやりとりを描いたこの作品、まさに今上演されるべき時代が来たと思っています。作る側に回れてよかったと思っています。
話がそれました。私も、似たような結果(表現)でもプロセスが異なるケースがあると考えています。私はほぼ間違いなく「頭でまず考えて モノを組み立てる」方。「感覚でささっと出来る人」を「天然もの」と名付けるとすれば、私の表現は「合成もの」。「慣れ」でなかり「天然もの」に似させることは出来るでしょうが、「合成もの」(=まがいもの)に変わりはありません。
でも、私の聴覚特性(聴覚過敏?)が、音響では「センス」になっているのかもしれませんね。
「総合芸術」であるお芝居と出会えたこと、そしてすばらしい演出さんに出会い、拾ってもらえたことに感謝です。
社会も、総合芸術?だと思っています。まわりに流されない少数派がいるから、社会は前へ進むと思っています。あ、また話がそれました。「壊れた風景」のテーマに結び付けたつもりですが、、、
金子みすヾ「みんなちがって、みんないい」、ネットにありました。まさにこのことを描いた詩ですね。
機会があれば、また一緒にお芝居をつくりたいですね。

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プロフィール

まさ(climbmasa)

Author:まさ(climbmasa)
40歳を過ぎて、人とちょっとだけ違う自分に気付きました。ここでは、自分が感じたことを、そのまま表現していきます。
広汎性発達障害(アスペルガー症候群)の当事者です。「人並み」ができず、いろんな場面で苦戦していますが、多くの人に助けられながら生きています。
このブログを通じて、少しでも多くの人に発達障害のことを知ってもらえればと思います。
「自己紹介」カテゴリに、私のプロフィールを置いています。

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