樋口恵子さんの講演会へ行ってきました

高齢社会と性役割問題、教育の分野で、長年にわたり活躍されている、樋口恵子さんの講演会に行ってきました。
(堀川ひとみ記事は、もう1回お休みです。)

2011年2月13日(日) ガレリアかめおか
生涯学習賞受賞記念講演「人生100年 学びて生きる」
講師 樋口恵子さん(NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長)
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肩書きは評論家。多数の著書、大学教授、内閣府男女共同参画会議議員、メディア出演、講演など、とても活動歴を挙げきれません。あとはぜひネット検索を。

樋口さんを知ったのは、私が高校生のとき。「もしかして発達障害と関係していた?『私が学んだ女性学』」(2010年9月26日)に記した、仲間と「家庭科の男女共修について」を話し合ったときです。
1982年なので、30年近く前のこと。確か、新聞の連載記事を読んだと思います。内容は忘れましたが、男社会を痛快に斬る文章に、私は夢中になっていました。
初めて講演会に行ったのは、それから10年ほど経った1990年頃。今回は20年ぶりです。
でも、第一声で20年前の講演がよみがえりました。聞き覚えのある声、そして的確な表現と、男社会を見事に斬って会場を沸かせる語り口に、さらに磨きがかかっていました。

講演では、日本の性役割分業が高齢社会への対応を遅らせていることが浮き彫りになりました。樋口さんは、1980年代には既に高齢社会の問題を扱われていましたが、その理由がよくわかります。
そして、講演の中で何度も言われていたのが、「(人の)多様性と出会い、その違いを認めあい、違いを力にしてくことが高齢社会に必要」という言葉。世代、そして男女。
「違いを認めあい」は、発達障害で言われていることと同じ。そして、「違いを力にしていく」は、堀川ひとみさんや私の主張と重なります。多様性を認めあうことで新たなものが生まれることを、ここでも確信しました。

樋口さんは1932年生まれ。つまり、今年79歳。でも、壇上の樋口さんはまったく年齢を感じさせません。すごいパワーです。
講演のあとにサイン会があり、会場で購入した著書にサインしていただきました。
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高校生のときからのファンであることを伝えると、しっかり握手してくださいました。
(ここでも、名刺代わりに堀川ひとみ関西ライブのチラシ[当ブログURL入り]を、樋口さんとスタッフの方にお渡ししました。)

憧れの樋口先生に会えて、ほんとよかったです。これからも応援します!

今回の会場です。
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今回、亀岡まで自転車で往復しました。追記は、そのときの風景です。
よかったらのぞいてくださいね。
今週末は雪になりました。路面凍結の恐れがあるので、今回の往復には操作性のいいMTBを使用しました。
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路面凍結はありませんでしたが、路肩などに雪が残っています。路面がウェットなところも多く、泥をはねながらの走行となりました。
木も白いです。
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葉っぱにも氷が。
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忙しい生活の中、少しでも自転車に乗る機会をつくるための苦肉の策です。
往復70kmちょっと。いい練習になりました。

テーマ : 心、意識、魂、生命、人間の可能性 - ジャンル : 心と身体

コメント

No title

先日は私のブログにコメントありがとうございました。あれからいろいろ考えて、堀川さんの歌も聴いて、思い切って自分のことをブログに書いてみました。勝手にリンクさせていただきました。よかったらお立ち寄りください。もうひとつのブログです。

樋口恵子さんとは、私も若いときにつながっています。大学在学中にとあるパーティでお会いしました。当時『女子大生亡国論』というのがあって、女性が大学で学んでも国の役に立たないという論説で、それに対して女子大生が反論するとかそういう会だったと記憶しています。

女子大生だった私は専業主婦になりましたが、大学で学んだことが本当に役に立つのはこれからだと思っています。

久々に樋口さんのお写真を拝見して、時が過ぎたことを実感しました。お元気そうで何よりです。

Re: フロびぃさん

コメントとトラックバックありがとうございます。
「晴れの日は、えっちらおっちら」のご家族のお話、読ませていただいています。
フロびぃさんは、既に発達障害と定型発達のふたつの世界の架け橋となっていますよ。いや、いろんな世界の架け橋に。
樋口恵子さん、一般的には「高齢者問題の人」という印象の方が強いようですが、私たちにとっては「女性学の先駆者」ですね。当時、まだ「女性学」なんて言葉はありませんでしたが。
樋口先生、ほおのお肉が少し落ちて、かつてのド迫力はありませんが、さらにパワフルになっていました。「人生100年」ですから。
「すべてのことに理由はある」、私も当時学んだことが今になってつながってきました。「学びて生きる」ですね。
これからもよろしくです。
*フロびぃさんのブログ記事「私と家族と発達障害の関係」(全4話)を、私の過去記事「かけ橋シリーズまとめ(第5話)」(2011年1月11日)にトラックバックいただきました。堀川ひとみさんの紹介記事もあります。観に行ってくださいね。

No title

中学・高校の家庭科は、もともと男女共学の選択科目でした。中学家庭科は1960年頃、高校家庭科は1970年代に入ってから「女子のみ必須」になったようです。

戦後教育は男女共学が原則であったのに、どうしてこのような事態になったのでしょうか。

その後、家庭科を男女共修にしたことで、男子から技術科教育の機会を大幅に奪ってしまったことは重大です。

本当に子どもたちのことを考えているのでしょうか?

Re: AAAさん

コメントありがとうございます。はじめまして。
そうですね。高度成長期の教育内容高度化に平行して「女子のみ」になったと記憶しています。
共修になってからの技術科教育のレベル低下も含め、私は日本の「自ら選択する」文化の未成熟さが大きく関係していると考えています。現状では、選択制にしても、事実上「女子のみ」「男子のみ」になってしまうでしょう。
「自ら選択する」ことは、「他人の選択も尊重する」こと。樋口恵子さんが言う、「違いを力にしていく」こと。
子どもたちが自分の意思で選択できること、それをまわりが保障すること。そこから始める必要があると考えています。
今後ともよろしくです。

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プロフィール

まさ(climbmasa)

Author:まさ(climbmasa)
40歳を過ぎて、人とちょっとだけ違う自分に気付きました。ここでは、自分が感じたことを、そのまま表現していきます。
広汎性発達障害(アスペルガー症候群)の当事者です。「人並み」ができず、いろんな場面で苦戦していますが、多くの人に助けられながら生きています。
このブログを通じて、少しでも多くの人に発達障害のことを知ってもらえればと思います。
「自己紹介」カテゴリに、私のプロフィールを置いています。

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