秋の週末その2-観劇レポート2本です

先週末のレポートその2、観劇レポート2本です。

劇団息吹 「春、忍び難きを」
作 斉藤憐 演出 木田昌秀

創立50年を超える老舗劇団が総力を結集した、まさに超大作でした。
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終戦直後の1945年暮れ、農家の地主さんの立派な家の中が舞台です。 村長でもある地主さんとその息子夫婦、小作人などが登場します。
ひとつの舞台の中で、GHQによる農地改革や公職追放、民主主義の台頭により、政治に翻弄される男たちと、昔と何も変わらない季節の流れの中で農作業を続ける女たちが、織り成すように描かれています。
このお芝居、終戦前後の政治的内容を多く含むため、そちらに目が行きがちですが、私はちょっと違ったテーマを感じました。それは、地主と小作人の関係です。
この関係、お芝居の中でGHQが「奴隷制」とまで言っているとおり、支配と被支配の関係です。しかし、私はそれを共依存的な関係と読み取りました。地主が小作人に、「わしに逆らわなければよくしてやる」という、「内と外」をはっきり分けて、小作人を「内」にとどめておこうとする関係。
私はこのお芝居から、「日本にはこの関係が必要だったのだろう」と感じました。決して発展的な関係ではありませんが、日本の農耕社会の必然だったのかな、と。うまく言えませんが、それを一番に感じました。

農地改革により、日本の農業は大きく変わりました。このお芝居でも、没落する地主さんが滑稽に描かれています。しかし、それについては、あまりに複雑なのでここでは触れません。
さて、企業に勤める現代人はどうでしょう。多くの人が、「内と外」を分けて仲間グループ(大企業なら派閥と呼ぶのでしょうか)に利益誘導を図ろうとする共依存的な関係は、何ら変わっていないように思います。少なくとも、私が勤めている会社は、そのものです。
今の社会の閉塞感が、これと関係していると考えるのは、飛躍し過ぎでしょうか。

こんなことを考えたのも、このお芝居が政治的内容に走らず、社会がどう変わっても季節は変わらず巡ってくる、という土台をしっかり押さえたものであったからだと思います。
上演時間3時間あまり(途中10分の休憩あり)。舞台装置(地主さんの家)も、ほんと立派でした。
「正統派の演劇」を感じさせる久々の大作でした。

ちなみに、初演は2005年の俳優座。俳優座というと、安井 武さんという、フェルデンクライス・メソッドの日本における第一人者でもある演出家がいる大劇団。ここにも縁を感じます。



しろみそ企画第9回公演「漆喰~しっくい~」
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こちらは、役者総勢26名という大所帯。打って変わって、すき間なしのアクション劇。
あえて言葉にする必要はないでしょう。思いっきり楽しませていただきました。

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まさ(climbmasa)

Author:まさ(climbmasa)
40歳を過ぎて、人とちょっとだけ違う自分に気付きました。ここでは、自分が感じたことを、そのまま表現していきます。
広汎性発達障害(アスペルガー症候群)の当事者です。「人並み」ができず、いろんな場面で苦戦していますが、多くの人に助けられながら生きています。
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