発達障害とフェルデンクライス

このブログのカテゴリにもある「フェルデンクライス・メソッド」。ボディワークのひとつです。私は、2007年4月よりフェルデンクライスの指導者養成コース(40日/年、4年間)を受講しています。修了は2011年1月。
私がこのメソッドに出会ったのは、5年あまり前。このメソッドの基本である、仰向けに寝て床と体の接触を感じ、観察するプロセス(「スキャニング」と呼びます)の話に引き寄せられるかのごとく、レッスンに参加しました。
フェルデンクライスは、お手本(先生の動き)に合わせるのでなく、自分にとって無理のない範囲を、自分で探りながら動きます。つまり、自分を大切にすることから始まるレッスンなのです。これは、自己肯定そのものとも言えるでしょう。
自己肯定は、発達障害者に一番必要と言われています。それを、言葉のやり取り(カウンセリング)でなく、体を通して知ることになるのです。
海外では、発達障害者(児)へのレッスンが行われていますが、日本ではまだあまり例がないでしょう。発達障害者向けのフェルデンクライスを展開していきたいと考えています。
今年の6月より、小規模のフェルデンクライス教室を始めました。主に、発達障害当事者の知り合いを対象に行っています。数回行っただけですが、生徒さんの体の動きに変化が見られます。
まだ、私の教育実習的な位置付けのため、一般公募していませんが、もし興味ある方は、本ブログのメールフォームからお問い合わせください。(大阪市内で行っています)
発達障害とフェルデンクライス、今後もレポートしていく予定です。

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(追記があります。)
40名あまりいる指導者養成コース受講生の中で、私のようにボディワークと無縁の会社員をしている人は、わずかしかいません。受講生の多くは、ヨガの先生、フィットネスクラブのインストラクター、鍼灸師など、体を動かす、または体に触れる仕事をしている人たちです。
よって、早くからフェルデン教室を開いたり、仕事にフェルデンを取り入れている受講生も多く、私は遅れを取りがちです。
その上、感じたことを表現するのが困難なアスペの私。普通に考えると、不利な条件だらけです。「いったい、私に何が出来るろうか」と考えることも多いです。
でも、教室を始めてみて少し見えてきました。会社員だから、非営利で教室を行うことが出来ます。これは、他の受講生から見ると、うらやましいことかもしれません。また、発達障害を持つ私が行うレッスンだから、発達障害の「お仲間」に集まってもらえるのかもしれません。
勝手な思い込みかもしれませんが、この教室で、「もしかしたら、私のフェルデンを必要とする人がいるかもしれない」という感触を得ています。私にしか出来ないフェルデンクライスを目指していこうと考えています。

テーマ : 心、意識、魂、生命、人間の可能性 - ジャンル : 心と身体

コメント

おはよう

教室されているんですね。
外国では発達の人にするのは当たり前というのことは何かとてもいい効果がありそうですね。
私もしてみたいです。
体の緊張とかも和らぐんでしょうか?
そういう系ではないのかな?

Re: タマさん

フェルデンは、体と心の動かし方(選択肢)を広げます。きっと、生き方の選択肢が増えると思いますよ。何より、自分の体の緊張に気付くことから始まります。もちろん、動きを楽しみながら。
場所を確保してもらえれば、出張レッスンもしますよ。生徒2名以上としましょうか。

まささんへ

はい、よろしくお願いします(^^)
詳しくは何もわからないんですが、場所を確保というのは、どういう場所かな?

Re: タマさんへ

場所は、公民館の和室がベストです。地元の公民館や、「ガレリアかめおか」といった公共施設の和室がいいでしょう。畳は、世界的にもフェルデンに適した床として評価されているんですよ。
部屋を借りるので、3,4人いる方がいいですね。

まささんへ

そうなんだ。
畳みおそるべし(笑)
じゃあ、人を集めないとですね。
私も誰か声をかけてみた方がいいですか?

Re: タマさんへ

ぜひ、声をかけて人を集めてくださいね。

初コメントです

まささんへ おはようございます。

少し前からブログを読ませていただき、記事の内容や写真に心ひかれながら中々コメントができずにおりました。
「次の記事がアップされたらコメントを書こう!」と決意しましたら、アップされた記事は、私には未知の分野、フェルデンクライスの記事でした。

このボディワークって、自分の身体に話しかけて身体からの声を聴きながら自分らしい動きを探していくということかなあ?

昨年1月のまささんの記事の中で
「ごっちゃになっている『ほんとの自分』と『まわりに合わせようとする自分』を、自分の中で区別できれば、「ほんとの自分」を守ることができる。」・・・・とありましたね。

私は、「ほんとの自分」を否定され続け
自分が「こうしたほうがよい」と考えて行動したことに対し
周囲から評価されないばかりか
「母親のあんたがこうだから、子どもがこんな風にしか育たない」「母親だったらこうすべき」と言われ続け
その周囲の言うように(←私なりに)努力して行動しても
結局周囲の期待する成果が出ず、再度否定され
自分の中では、どう行動して良いかわからなくなり「思考回路停止」状態になったことがあります。

一念発起して
「周囲の評価がどうであれ、
(自分の見栄や世間体何かを捨てて)
自分が本当に大切に思える部分を優先して行動する」ように切り替えました。
自分が大切に思っていることを優先して
周囲の期待通りの成果に結び付かなくても
自分なりに反省したり(それまでは「納得できない他人の意見の丸呑み」して実行して、「期待した結果」にならないと、他者のせいにするということもあったのですが、その選択肢は取れないので・・・)
期待した成果以外の産物を見つけたりするゆとりが生まれたり
そもそもの成果や評価基準を考えなおしたり・・・・
自分にとって居心地の良い・家族にとっても居心地の良いポジションを考えてきて、ちょっと落ち着きました。

自分の心って、色々なそして大切な信号(声)を私たちに送ってくれているのだと思います。それが、まささんの言われる「ほんとの自分」の部分かと。

「ほんとの自分」を意識して行動しはじめて変わってきたことは、
自分が落ち着いたこと
自分と子どもたちの笑顔と会話が増えたこと・・・
でしょうか。
自分を否定し続ける周囲にも理解の輪を広げていくのはまだまだ先の課題ですが、
今後も」このペースでぼちぼちやっていこうと思っています。

あれ??フェルデンクライスのはなしのはずだったんだけど、かなり脱線・・・失礼しました。  ではまた

Re: 初コメントです

ガリレオ母さん コメントありがとうございます。記事より長いですね。
まず写真記事から見ていただくことを、このブログの「お作法」とさせていただいています(笑)
楽しんでいただけたようで、何よりです。
フェルデンクライス、未知の分野でも、何となく重なるところがあるでしょ。そう、決して特別なことをやっているのではないからです。
「自分の身体に話しかけて身体からの声を聴きながら自分らしい動きを探していく」、まさにそのとおりです。
ガリレオ母さんの「ほんとの自分」のお話、フェルデンクライスと大きく重なっていますよ。そう、「自分が本当に大切に思える部分を優先して行動する」と、気持ちが落ち着くだけでなく、結果としてうまくいきますよね。フェルデンクライスも、それを最も大切にしています。何があってもクライアントさん自身の力を信じるんです。指導者は、ただその力に寄り添うだけなのです。
これからもよろしくお願いします。

お世話になっています

初めてコメントさせて頂きます。
フェルデンクライス・メソッドは初耳です。あたしも身体を動かすのは好きなので興味があります。ぼちぼちですがやってみたいです。

Re: いたずらにゃんたさん

にゃんたさん、コメントありがとうございます。
まだまだ知名度が低いフェルデンクライス。でも、ネット検索するとたくさん挙がってきます。
発達障害者とも相性がいいですよ。ぜひ一度お越しください。
本ブログのメールフォームから連絡ください。教室の場所、日程など詳細をお知らせします。
近いうちに、フェルデン教室レポートをアップします。読んでみてくださいね。
これからもよろしくです。

トレーナーコース、終盤です。

ハーモニー体操のトレーナー養成コースも終盤に差し掛かってきました。
不安だらけで、まささんはどんな気持ちでフェルデンクライスを学ばれていたのか知りたくて読んでました。
まだまだ覚悟が足りませんが、出来たら、当事者仲間に声を掛けて実習に臨むつもりです。頑張ります。(経験と学習を積むしかないですよね)

Re: トレーナーコース、終盤です。

くまさん、いよいよですね。
フェルデンクライスに必要なのは、自分の感性を信じることだけです。
定期的にフェルデンクライス記事をアップしていきますので、読んでみてください。

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プロフィール

まさ(climbmasa)

Author:まさ(climbmasa)
40歳を過ぎて、人とちょっとだけ違う自分に気付きました。ここでは、自分が感じたことを、そのまま表現していきます。
広汎性発達障害(アスペルガー症候群)の当事者です。「人並み」ができず、いろんな場面で苦戦していますが、多くの人に助けられながら生きています。
このブログを通じて、少しでも多くの人に発達障害のことを知ってもらえればと思います。
「自己紹介」カテゴリに、私のプロフィールを置いています。

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