"Bones for Life" フェルデンクライス関連講習会参加メモ

この3連休の最終日は、"Bones for Life" と呼ばれる、フェルデンクライス・メソッドに深く関係するボディワークの講習会(指導者養成コース)に参加しました。今回の記事は、その講習会メモです。この分野向けの話になりますが、ご了承ください。
今回の講師は、"Bones for Life" の創始者ルーシー・アローン。モシェ・フェルデンクライスから直接フェルデンクライス・メソッドを学んだ「弟子」のひとりです。年齢を感じさせないエレガントさに、ひと目でファンになりました。
ここでは、フェルデンクライス・メソッドとの違いや共通点について触れたいと思います。
レッスンは、フェルデンクライス・メソッドの講習と違和感がない形で進みますが、こちらの方がより具体的・実用的な内容です。手品のようにも見えるレッスン内容は、実は人間の体を知り尽くしたルーシーならではの、極めて科学的・合理的なものであることが、実際にやってみるとわかります。
"Bones for Life" では、「アライメント」という言葉がよく出てきます。車のホイールのバランス取りなどで使う言葉です。「微調整」といったところでしょうか。
ここでは、背骨など骨の位置を、本来ある(=力学的に合った)ところに戻すことを意味します。それも、静止時の位置でなく、体を動かしているときにちゃんと元の位置にくるような調整です。
動的な位置ですから、他人の手によって調整できるものでなく、自分の感覚だけが頼りです。でも、理屈は簡単、「力学的に合った=より少ない力で動かせる」です。この点は、フェルデンクライス・メソッドとまったく同じですが、"Bones for Life" の各レッスンは、徹底的に洗練されていて、その結果非常にシンプルかつ効果的な内容にまとまっており、「アライメント」を実感できます。
"Bones for Life" は、骨粗しょう症の改善が主たる目的です。体を使わなければ、いくらカルシウムを摂取しても骨が丈夫にならないとの考えからです。でも、ここでは決して強度の高い運動は必要ないとされます。レッスン中、常に「more less」(もっと弱く)との声がかかります。体はそれほどまでに敏感であると。
しかし、私は現代の若い人にもやってほしい内容だと感じています。

"Bones for Life" は、形の上ではフェルデンクライス・メソッドから独立したものですが、ルーシー・アローンが組み上げたフェルデンクライスの発展形と言っていいでしょう。
私は、ルーシーの足元にも及びませんが、それでも私にしか出来ないフェルデンクライスをつくっていきたいと考えています。私の場合、発達障害が絡んだものになるでしょうが、発達障害者向けと限定しません。もしかしたら、ボディワークという形を取らないかもしれません。形にとらわれない、私なりのフェルデンクライスを組み立てていこうと思っています。

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テーマ : 心、意識、魂、生命、人間の可能性 - ジャンル : 心と身体

コメント

No title

今週末から"Bones for Life"の講習会にいよいよ参加してきます〜。数年前に若狭先生のレッスンを受けて以来、どうしてもやりたかったワークです。緊張してますが、一年間乗り切って関東に持ち帰りたいと思います。

Re: くまさん

いいですね。楽しく受けるのが一番です。
"Bones for Life" なかなか深いですよ。学びがいがあります。

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まさ(climbmasa)

Author:まさ(climbmasa)
40歳を過ぎて、人とちょっとだけ違う自分に気付きました。ここでは、自分が感じたことを、そのまま表現していきます。
広汎性発達障害(アスペルガー症候群)の当事者です。「人並み」ができず、いろんな場面で苦戦していますが、多くの人に助けられながら生きています。
このブログを通じて、少しでも多くの人に発達障害のことを知ってもらえればと思います。
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