自転車の旅(東北)

今回の自転車旅行記は東北編です。10月、宮城-山形-福島を走りました。
このときは友人宅に泊めていただいたので、キャンプなしです。
仙台が起点、山形県を縦断して(天童-山形-米沢)、福島へ抜けました。

例によって手書きのコース図から。黄ばみ具合が15年の経過を感じさせます。
東北の旅

天童といえば、やはりこれでしょう。
天童

仙台-天童間は作並街道(国道48号)。途中、熊ヶ根鉄橋という非常に美しい鉄橋があります。
熊ヶ根鉄橋

米沢です。雨ですね。
米沢

このときは、米沢の友人宅に2泊。秋は、芋煮会というアウトドア食事会がいたるところで行われています。たくさんいただきました。子供たちは、「えーっ、また芋煮か」と飽きた様子でしたが、ほんとおいしかったです。写真はちょっと小さめにしています。
芋煮会風景

食べ尽くした後ですが、、、
なべ

菊の花のおひたしもたくさんいただきました。おひたしの写真はありませんが、花の写真を。
食用の菊

最上川も散策しました。稲刈りの季節です。
最上川

ついでに、近所にいた猫たちです。
猫たち

米沢を発って、水窪ダム経由で福島へ。この日は天気が良くなかったのですが、その分非常に幻想的な風景が撮れました。
水窪ダム1

水窪ダム2

色付き始めた景色と収穫期のおいしい料理、東北の秋を満喫した旅でした。
ということで、今回は純粋な旅行記のみです。

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感じ方、聴こえ方の違い-お芝居から見えてきたこと

先日、お芝居を観てきた。大きな商業演劇でなく、小さなアマチュア劇団の公演。
アマチュア劇団のスタッフをしていると、その仲間たちから公演案内が届くので、月に1回程度あちこちの公演を観に行っている。
ある夫婦の何気ない1日を描いたもので、中盤以降の思わぬ展開が非常に面白かった。
ただ、前半はかなり抽象的な内容。私はちょっと苦手、どう受け止めていいのかわからない。
終わってから一緒に観た友人とおしゃべりをして、お互いいろんなことに気付いた。
私「舞台の奥で、延々ゆっくりと壁に桜の花びらを付けていた役は、何を表していたの?」
友人「このお芝居全体のテーマである、桜がだんだん満開になっていく風景を表したものでは? 最後には桜が壁一面満開になったでしょ。セリフはなかったけど、最も重要な役かも。」
そう、私は、始まりから終わりまで、ずっとゆっくり踊るようにして大きな花びらを付けていた役の意味がつかめなかった。どちらかというと、「何を言わんとしているのか」とイライラしていた。
だから、はじめと終わりの桜の変化にも気付けないまま。もちろん、ずっと花びらを付け続けているのだから、増えているだろうとは思ったものの、お芝居の中で何度も出てくる「明日が満開かな」というセリフと結びつけることができなかったのである。
これには、私より友人の方が驚いていた。「あ、これがあなたのアスペルガー特性なのか」と。
私は、10年以上お芝居のスタッフしていて、こんなことにも気付けなかったと凹み気味。
でも、これでちょっと謎が解けた気がする。うまく説明できないけど。あえて言うと、個々に説明が付かないと落ち着かない、何となく全体を感じられない、というところか。
それと、何度も出てくる同じ効果音(大きなシャッター音)が、私にはずっと耳障りだったが、友人は「1回目に驚いただけ」とのこと。私は、同じ音や似たような言葉が繰り返されるとイライラする。
また、役者の声が大きいときは、私には声のピークが歪んで聴こえるのだが(ちょうどラジカセのボリウムを上げ過ぎた感じで、耳障り)、友人は「そんなことなかったよ」と。
日常生活でのそういった場面では、避けることができるから、なかなか気付けないのだろう。対し、公演中は基本的に逃げられない(逃げなくても1,2時間で終わる)ので、その分気付く機会になったようである。いろんなことが見えた演劇鑑賞であった。
でもそんな私が、縁あって10年余り、いくつかのアマチュア劇団で音響効果スタッフをさせていただいている。音楽を私が選ぶことはないが、効果音については、演出家の説明をもとに自分で探し出し、編集する。もちろん公演当日のオペレーションもする。いったい、どんな音響効果になっているのだろう。考えると恐ろしい。
ただ、お芝居に初めて関わったとき、先生から「最高の音響とは、公演が終わってお客様に『音響なんか入っていたかな』って言ってもらえることだ」と教えられた。私は、「音が役者の前に出てはいけない」をずっと守ってきた。聴覚過敏がいい方向に働いているのかもしれない。
感じ方・聴こえ方に関し、意見や補足説明をいただけると幸いです。

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自転車の旅-鹿児島・奄美

今日、カウンターが2000を超えました。少しずつですが、毎日伸び続けています。見ていただけることが、とても励みになります。
「飽きた」と言われそうですが、今日も自転車の旅の記録です。気軽に写真を楽しんでいただけると幸いです。
今回は、鹿児島・奄美(1991年末-1992年初め)。まずは手書きのコース図から。
奄美コース図

冬のキャンプは寒いです。少しでも暖かいところを目指し、フェリーで鹿児島へ。
大隈半島といえば、やはり目指すは南端・佐多岬。火山灰の感触を味わいながら(目も顔もサラザラになります)ひたすら南下。しかし、日没により手前約10kmのところで断念し、写真の高校の片隅で1泊。
佐多分校

ちなみに、ネットで見ると、この佐多分校は2002年に廃校になったとか。
その日は、最低気温が0度まで下がり、寒さに凍えながら夜を明かす。ここで、今夜奄美へ渡ることに決定。キャンピングならではの気ままな旅です。
翌日は薩摩半島へ渡り、開聞岳を1周するかのごとく自転車で半島を散策。どこから見ても、実にきれいな山です。
開聞岳

また、いたるところに大根が干されており、この地域を印象付けます。
大根

チューリップも。
チューリップ

夜は、フェリーに乗って奄美大島へ。船室は暖かく、一安心。鹿児島-奄美の所要時間は約12時間、フェリーの中で年越しです。
朝には、北緯28度の奄美大島・名瀬へ到着。暖かいです。木々の色も違います。
亜熱帯

亜熱帯の花

夕日もきれいです。
奄美の夕日

朝に炊いたご飯を持ち歩いて昼食。質素ですが、キャンピングの醍醐味です。
奄美の昼食

正月3が日を暖かい大島でのんびり過ごし、4日の夜明け前のフェリーで神戸へ。所要時間約30時間。
一緒にフェリーへ乗り込んだバイク仲間と意気投合。おしゃべりしたり、一緒に食堂へ行ったり、翌朝にはこの通り。
その仲間に送っていただいた写真ですが、見事に逆光。そのおかげでこうやって載せられるわけですが、、、
甲板にて

こうやって7泊8日の旅が終わり、翌日は出勤でした。1週間ぶりの関西は寒かったです。

さて、メインテーマとのつながりですが、、、過去の記事「俊敏性」でも触れたとおり、私は一定以上の俊敏性を求められると、急に苦手になります。スポーツなら球技、自転車も、平地のレースでの集団走行は怖いです。
でも、ツーリングやヒルクライムレース、街乗りでは何ら問題ありません。自転車は、発達障害者と相性のいい乗り物かもしれません。

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早朝のぜいたく-夜景と夜明け

今日は、最近のデジカメ写真を2枚だけです。
先日の記事「いよいよ自転車シーズンイン!」の、往きの夜景と帰りの夜明けを定点撮影してみました。いつも走っている間に夜が開けます。

夜景

夜明け

この日は曇りで、今ひとつすっきりしていませんが、晴れの日は、朝日が差してほんと気持ちがいいです。
こんな感じで、この時期はぜいたくな早朝が楽しめます。

メインテーマ(発達障害関連)は、現在充電中です。こういった面も「私」ということで、ご容赦いただければと思います。ちょっとの間自転車関連記事が続きますが、写真を楽しんでいただけるとうれしいです。

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自転車の旅(四国)

古い旅の写真を見ていると、旅行記にしてみたくなりました。よかったらお付き合いください。
当時にしても古いコンパクトカメラ(コニカC35)で撮影したものなので、立派なものではありませんが、、、
今回は、先の記事と同じく四国をキャンピング自転車で走ったときのもの(1990年10月)です。

今は廃止になった航路も多いですが、当時は大阪・神戸と四国・九州を結ぶフェリーがたくさんありました。夜に出航すれば朝には着いている、非常に便利な航路でした。時には、キャンピング自転車で出勤して、夕刻にそのまま港へ向かうことも。
先に見えるのは足摺岬、台風一過の快晴(確か前日は欠航していた)。都会での日常を忘れて、旅のことだけを考えられる、至福の時間です。
フェリー

海辺を走るのが好きで、こんな風景をよく見ました。四国の西岸は、おだやかできれいなところです。
養殖いかだ

テントを張った海辺から見た夕日。夕食の支度をしている頃に日没です。
四国の夕日

こんな標識も。別府行きフェリーということは、宇和島か八幡浜。
この先海

一度は走ってみたかった佐田岬半島。先端が好きな自転車・バイク乗りとって、細長く伸びるこの半島はたまらない。
半島の真ん中を「メロディーライン」という広い道が通っていますが、ひなびた漁港を結ぶ旧道を走るのが自転車の醍醐味。
残念ながらこの日は天気が悪く、途中の写真がありません。とりあえず灯台の写真を。寒い一日でした。
灯台上

灯台下

灯台近くのキャンプ場で、一緒になった「先端好き」のバイク仲間数名とおしゃべりしながら1泊。自転車は私ひとりでしたが、、、
翌日、三崎港まで戻って国道九四フェリー(国道197号の海上区間です)で大分・佐賀関に渡り、その日のうちに別府発のフェリーに乗って大阪南港へ。別府では温泉に入ったかな。

自転車のいいところは、景色も村の風景も乗ったまま楽しめること。移動と観光スポットという「点」の観光でなく、走りながら常に肌でその空気を感じる「線」の観光。
一度にたくさんの場所を回ることは出来ないけど、何げない風景が好きな者にとっては最高の移動手段でしょう。

そう言えば、先日のTV番組「ハートをつなごう」の発達障害特集のときにも、自転車旅行好きの方が出演されていました。この趣味、発達障害と結構相性がいいかも。

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自転車旅行(1)

今日は、自転車旅行の話を。
以前のことですが、年に1、2回、有給休暇を使って四国、九州などを自転車で走っていました。
キャンピング仕様の自転車にテント、コンロを積んで、1週間程度。もちろんひとり。
(写真をクリックすると拡大できます)

足摺岬

撮影は1990年頃。(ちょっと色あせています)
このときは、フェリーで足摺に渡り、足摺岬から四国の西海岸を抜けて最西端の佐田(さだ)岬まで行き、国道フェリーで大分に渡って、またフェリーに乗って帰ってきました。
テント泊なので宿を取る必要もなく、気ままな旅ですが、楽しい旅というより、荷物が重くて登りに苦戦し(四国の西海岸はアップダウンが多い)、午後になると食糧の買い出しやテントを張る場所、銭湯探しに神経を使うなど、結構大変な旅だったという印象の方が強いです。
あと、ずっとひとりなのがさびしかったかな。でも、旅仲間と一緒になることがあったり、地元の人に声をかけてもらったりと、いろんな出会いもありました。

これは別の旅ですが、テント泊の様子。漁港などでテントを張らせて頂くことが多かったです。

テント泊

時々、新旧いろいろな旅の写真をアップしようと思っています。

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私の聴覚過敏について

抽象的な記事が続いたので、今回は具体的な話を。「聴覚過敏」に関してである。
今までは、聴覚過敏など考えたこともなく、アスペルガーを自覚した今も、自分に聴覚過敏があるのかないのかわからない。
なので、あえて取り上げるほどでもないかもしれないが、それらしく感じるものを拾ってみた。
・小さな頃、蒸気機関車の汽笛「ボーッ」や、雷鳴がすごく怖かった。(今も嫌い)
・ラジオや音楽を長時間聴いていると、だんだん音を大きく感じ、しんどくなってくる。
・繰り返されるフレーズが嫌い。(ファンの音のような連続音は平気であるが)
でも何より、疲れ具合による差の方が大きい。元気なときは平気な喧騒も、疲れてくるとうるさく感じる。誰でもそうなのでは?
普通の人と何ら変わらない気もする。日常生活に支障がないのだから、気にする必要ないのかも。
ただ、当然ながら自分は自分の聴こえ方しか知らない。他人の聴こえ方はわからない。比較する方法はないのだろうか。
知らず知らずのうちに人よりストレスを感じているのでなければいいのだが、、、
当事者、そうでない人両方の意見が聞けるとうれしいです。

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「共感性」の再考-私のアスペルガー特性の考察

先日の私の記事「私のアスペルガー特性について-共感性の欠如」に対し、ブログコメントだけでなく、メールやおしゃべりの中でいくつか意見をいただきました。それも含めて、再度整理してみました。
<このテーマを取り上げた背景>
実際に、私が相手の方に大きなダメージを与えてしまった事例から、その問題点を整理すべく書くことにした。いろいろ考えていく中で、「共感性」という言葉にたどり着いた。
<「共感性」の定義>
ここでの「共感性」は、先の記事でも書いたとおり、「感情の共有」の中でも、「人間に本能的に備わっているもの」と定義します。つまり、無意識でのこと。意識的に「相手に思いを馳せる」(相手を思いやる)ことや、相手の置かれた状況を客観的に読み取るなどは、別の心の動きとします。
<事例での私のとらえ方について>
事例では、相手が私に伝えようとしていた「今、つらいの」という思いに、私はまったく反応せず、片すみに書かれた具体的な問題にしか目が向かなかった。ただ、文章のほとんどを占めるその部分を読み落とすことはない。状況も十分把握できた。でも、私の心は反応しなかった。その結果、相手にさらにつらい思いをさせてしまった。
<他の要因との関連と違い>
ただ、上記をすべて「共感性の欠如」と結びつけるのは短絡的であろう。いろんな要因(経験)と重なって出てきているはず。
ひとつには、男女差(ジェンダーの違い)。リアル友達から、あっさり「女の人は『うんうん、わかる』と言い合うのが当然だけど、男の人は『どう解決するか』になるからね。」との意見をいただいた。それも否定しない。確かに、産業社会では後者の方が重宝される。私が曲がりなりにも仕事を続けているのは、それを全面的に出していることも関係していると思う。(しかし、私に限らず心が置き去りになっており、多くのサラリーマンが心を病む原因でもあろう)
また、私に対し「やさしい」「以前うれしいコメントをもらった」といった意見もいただいた。私はアスペルガーゆえの痛みも持っており、経験や状況からいろんなことを感じたり考えたりするので、結果として問題が顕著に発生することは決して多くない。
しかし、これらは「後天的に身に付けたもの」であり、先天的に備わっているはずの「共感性」とは異なる。こういったものが重なっているのでわかりにくいが、心の動きを分類分けしていくと、私の特徴が見えてくる。
<別の視点から>
私の「共感性」に関連することとして、友人からこのような意見をいただいた。
1. 「相手はどうこう」「自分はどうこう」ときっぱり分けてしか考えられない。自分、又は相手に重ねるという事がまったくできない。
2. (他人との)共通点は山のようにあるのにそれに気がつく事ができていない。
2は、複数の方からの意見である。
これは、私の共感性を別の角度から見たものと考えています。
ただ、これを自分で考察するのはまだ困難なので、今回は掘り下げません。

40歳を過ぎて、やっと自分の特性に気付き始めました。今は、「もっと気をつけなければならない」でもなく、「特性だから仕方ない」と開き直るでもない、新たな展開(学び)ができないか、模索しようと思っています。

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プロフィール

まさ(climbmasa)

Author:まさ(climbmasa)
40歳を過ぎて、人とちょっとだけ違う自分に気付きました。ここでは、自分が感じたことを、そのまま表現していきます。
広汎性発達障害(アスペルガー症候群)の当事者です。「人並み」ができず、いろんな場面で苦戦していますが、多くの人に助けられながら生きています。
このブログを通じて、少しでも多くの人に発達障害のことを知ってもらえればと思います。
「自己紹介」カテゴリに、私のプロフィールを置いています。

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