出発準備の1年

2008年は、私にとってはアスペルガー元年。
3月に、友人から「アスペルガーの疑い」の告知?を受け、初めてその言葉を知った。
今までの謎が解けたものの、同時にまわりの人にどれほど「生きづらさ」や「厚化粧の日常」が通じていないかもわかった。
ブロとも・うららさん言葉を借りると、「『どこが、障害なん。普通やん』と、言われて、いざ深入りすると、『なんか、ちょっと変』と思われて、つまはじきにされてしまいます。」
アスペルガー当事者100人中100人が、同じ思いではないだろうか。
でも、ブログを通じて多くの仲間が出来たのは、予想外のうれしいこと。アスペルガーの「多様性」と「同じ思い」に出会えたのは、自分にとってものすごく大きい。
ありがとう、そしてこれからもよろしくです。

2008年は、「出発のための準備の年」。
2009年は、「出発の年」になるのだろうか。いや、必ず「出発の年」にしたい。

記事のアップ、何とか2008年に間に合った、、、

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自転車通学!

「フェルデンクライス・メソッド」の講習には、時々自転車で通っています。
会場の京都(市内)は、学生のとき住んでいて、とてもなじみのあるところ。電車での「点の往復」ではもったいない。特に御池より北は、周囲の山がよく見えてなかなかいい。
レッスンは、体の微妙な動き・感じ方をテーマにしているので、レッスン後に強い運動をするのはあまり好ましくないけど、2週間も走らないと走れなくなってしまいそうで、、、
帰りはのんびり走っています。
正月休みは元旦だけ。大掃除はなし、年賀状も頂いた人に返すだけになりそうです。

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明日から2週間、忙しい日が続きます

今日は仕事納め、9連休に突入です。
でも、明日から2週間近く、「フェルデンクライス・メソッド」と呼ばれるボディワークの集中講習があるので、事実上休みなしです。
でもこのボディワークから、私は「人並みになる」でなく、「自分の可能性を探す」ことを学びつつあります。人の学習能力を基本にしており、非常に科学的なメソッドです。自分の特性(AS)を知るためにも、このメソッドは不可欠です。
人の体って、ほんとにかしこいんです。ちゃんと自分に合ったものを選び、取り込む力があるんです。
書き始めると長くなるので、ここまでにしますが、興味ある方は、一度ネット検索を。
そういうわけで、この間はブログ更新が少なくなるかもしれませんが、短い内容でも、可能な限りアップしていきます。

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改めて、ブログを書き始めた意味を考える

数日前から、友人にこのブログを紹介し始めた。「見たよ」ってメールもいただいている。
そこで改めて、自分がこのブログを書き始めた意味を考えてみた。
私には、今のところ顕著な二次障害は見られない。恐らく、ADHDやLDなどもなさそう。
自分でも未だ「ほんとにアスペルガーなのか」って思うこともある。
でも、学校へ通っているときはもちろん、今もまわりから「理由のない抑圧」を受け続けているのは確か。「変だ」「そんな考えするのはお前だけ」って。
あるところで、「個性ととらえることの功罪」という言葉を聞いた。「個性」と言いながら、裏では「変=おかしい」と思われている。
結局、「いかに変に思われないようにするか」ばかり気にして生きてきた。(決して、「人と同じように」ではない。ぎりぎり許容範囲に入ることしかできないから。)
ただ、そのことすら今まで自覚がなかった。自分の皮膚感覚や聴覚が過敏であったとしても、自分にとっては「普通」であるように。
気付いた今、もう「厚化粧」せずに生きていきたい。みんなに知ってほしい、普通でないことは必ずしも努力不足ではないことを。
二次障害のある/なしにかかわらず、「いわれなき抑圧」を感じるのは同じ。本当の意味での「個性」と呼ばれるよう、発信を続けていきます。
ブログを書き始めた意味はこれだけではありませんが、一番の思いを書いてみました。

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簡単でないこと

友人がこんなことを言っていた。
「定型者が定型の枠を外すというのは、おそらくアスペルガーの人に「普通になれ」っていうのと同じくらい難しいものだよ。」
そうだったんだ。確かに私は、定型者が定型の枠を外すことを「簡単じゃん」と思っていた。
誤解は、こんな初歩的なところから起こっているんだ。逆に言えば、これだけのことで一歩近付けるのかもしれない。
相手が「?」って顔をしたら、一度ゆっくり「どこがわからない?」と、じっくり聞いてみよう。

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「定型」考-「最大公約数」と解く

blog友達からは、いつもヒントをもらう。今回は、「同期」のブロ友、ぽこさん(リンク「いつかきっと・・・cheripoko.exblog.jp」)からのヒント。
発達障害の世界でよく使う「定型(発達者)」という言葉に対する自分の解釈を書いてみることにした。あくまでも私見でしかないが。
「定型者」と呼ばれる人も、発達障害を持っている人も、ひとりであれば、それぞれ個性を持った存在。
しかし、複数になると違ってくる。「定型者」同士は、お互いのとらえ方、感想などの共通項が大きい。共通項で会話し、共感する。まさに個性の「最大公約数」。定型者同士は最大公約数が大きい。
つまり、「定型者」が定型なのでなく、定型者同士の共通項が定型なだけと考えている。
それに対し発達障害者は、その「共通項」との接点が少ない。それが「ずれ」。発達障害者は、素数みたいな存在かな。
「定型者」「発達障害者」を、人同士の対立のように単純化しては、恐らくわかりあえない。
同じ「個性を持った存在」から出発すれば、きっとわかりあえる。
今日は抽象的な話になってしまいました。

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相手の気持ちがわからない?

私の職場で、新しいプロジェクトリーダーを任されている先輩Aさんがいる。「営業力」(コミュニケーション能力)で業績を上げてきた方で、どう見ても定型者。
Aさんとっては、まったく経験のない分野のプロジェクトなので、技術面でかなり苦戦している。状況も厳しい。私には、Aさんの言葉や行動から、プレッシャーで日に日にストレスをためていくのが、痛いほどわかる。
しかし、まわりはAさんに技術面の質問をされると嫌な顔をする(変な職場なんです、、、)。結局、技術面では最も未熟な私が一番頼られる。私は、その人の苦しさを思うと、そんな冷たい態度は取れない。
自慢話のようになってしまったが、私は私なりに相手の気持ちをわかろうとしている。
アスペルガーはよく、「相手の気持ちがわからない」「空気が読めない」などと言われるが、
読み取るところが人とちょっと違うだけではないだろうか。
でも、空気が読めないのは確かかな。そういうまわりの行動に合わせられないのだから。

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書き始めて1ヶ月-みなさんに感謝

このblog「風を感じて」を始めて1ヶ月。文章が苦手な私に書けるのか不安だったけど、多くの方に訪問いただき、私の下手な文章に毎回コメントも頂いて、ほんと、始めてよかったと思います。
blogでの出会い、私にとっては、「同じ仲間」というより、「異業種の交流」という感じです。これは、ちょっと予想外のうれしいことです。いろんな人に出会えて、ほんとうれしいです。
この1ヶ月、がんばって(睡眠時間を削って)書いてきたので、今日はネタ切れです。ごめんなさい。
更新ペースは少し落ちるかもしれませんが、無理せず、「思いついたことをそのまま」を基本に書いていきます。これからもよろしくです。

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「上手になる」

先の日記「俊敏性」で、実はうまく言葉にできなくて書ききれなかったことがある。
それは、「上手になる」(上達する)という点。
この言葉、先の日記でも触れたように、世間では「克服する」とか「努力して人並みになる」と取られがちなので、安易には使いたくない。でも、本来は自分らしく(楽しく)生きるためのもののはず。
そこで、先の日記では「回復でなく創造」と書いたが、今日はそれをもう一歩深めてみたい。
今、私はあるボディワークの講習を定期的に受けていて(一応「指導者養成コース」)、そこからの引用だが、、、障害を持った子どもへのアプローチの例で、指の1本1本を、本人に語りかけながら触り、本人に認識(感じ)させていくワークが紹介された。
私たちは、手の指をそれぞれ別々に動かせるが、足の指を別々に動かすことは難しいはす。でも、手の細かい動きも、生まれつき身に付いていたものでなく、経験(学習)することで身に付けてきたもの。それもごく自然に。「克服する」とかでなく。
例に挙げた上記のワークは、その私たちが経験(学習)してきたことに近いもの。「克服」することが目的でなく、そこから何を学び、何を「創造」するかは本人次第。もちろん、触られた指に興味を持つかどうかも本人次第。
発達障害は、すぐ「あれが苦手」って書き方されるけど、「人並み」という基準を外せば、苦手なことも含め「上手になる」可能性はいっぱいあるのかなと思っています。
私の場合、絵や作文(感想文)が大の苦手だけど、自分なりに「楽しい」と思えることが見つかれば、変わるかもしれない。「人並み」とはさらにずれるかもしれなけど。
難しいテーマを取り上げてしまった。まだ自分の中でうまく整理できていないなあ。

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俊敏性

再び自転車ネタを。
グループで舗装路を走るのは何ら怖くないが、悪路をマウンテンバイクで走るのは、なかなか上手にならない。練習不足の要因も大きいけど。
そういえば、混んだ街中を速いスピードですり抜けるのも苦手かな。それ以前にやってはいけないことだけど。
ゆっくり抜けたり、足を着かないまま一旦停止して歩行者をやり過ごすのは得意。
自動車の運転も、かなり慣れたものの、どちらかというと得意ではない。狭いところでは速度を落とす。
どうやら、私は一定以上の俊敏性を要求される場面が苦手なようである。
小さい頃から、球技は苦手だった。学校の体育って球技が多い。嫌だったな。「何で球技ばっかりなんだろう」って。
ただ、続ければどれも上手になるのは確か。「出来ない」としてしまってはもったいない。
「人並み」を基準にしない限り、何でも楽しめる。機能の「回復」でなく、「創造」と考えれば、可能性は無限。いろんなことを自分なりに楽しんでいこう。

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名前が覚えられない

この週末も、サイクリング仲間と走ってきました。朝すごく冷え込んだけど、昼には暖かく気持ちいい天気になり、きれいな景色を楽しんできました。
ところで、実はよく一緒に走る人でも、半分くらいしか名前を知らないんです。向こうからは、たいてい「○○さん」って呼んでもらえるんだけど。
考えられる原因は2つ。
1. 名前を覚えている人は、文字で示されるか、、または頭の中で名前が文字に変換できた人。単に名前を聞いただけでは、たいてい忘れてしまいます。
2. どうやら、相手の顔などの特徴をうまく認識できないようです。服装が変わると、もうわからなくなってしまいます。似た人の区別が付かないこともしばしば。
何か、その人の特徴をつかめれば、区別もつくし名前も覚えられるのだけど、、、
今さら名前を聞くのも恥ずかしく、知らないまま過ごしています。何かいい方法はないだろうか。

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自分にとっては何もかもが普通

「アスペルガー症候群の特徴」としてよく言われている、「冗談が通じない」「聴覚過敏」などは、恐らく自分にも当てはまると思うが、自分ではあまり自覚できていない。自分にとってはどれも「普通」だから。
まわりの反応から、「自分が何か変」がいくらかわかるが、自分自身のどこが「変」なのかは、実はわかっていない。
でも、「こういう表現はまわりに受け入れられないだろう」といったことはわかっていて、ほとんど無意識に抑えている。そしてそれも、自分の中で「普通」になっている。そのおかげで、何とか社会との折り合いが付いているわけだけど、自分で意識できない「しんどさ」になっているはず。
「まわりとの違い」探しでなく、「自分の特性」という視点で、自分のことを知っていこう。同じことなのだろうけど。
今はまだあまりにも無知なので。

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こわーい人はやっぱり怖い

私は、結構「見た目」で関われる人/苦手な人を分けているのかもしれない。
ふと苦手な人を思い浮かべてみると、普段から厳しい表情をした人ばかりが浮かんだ。自分は外見で判断しないと思っていたが、意外とそういう面があることに気付いて、ちょっとショック。
といっても、いつもにこやかな人が得意かというと、そうでもない。自分が人をどのように見ているのか、ちょっとわからなくなった。
でも、言葉にならなくとも、その人から何かを感じ取っているのだろう。

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誰が悪い?

今日はちょっと重い話を。きっと、既にいろんなところで議論された話題とは思うが。
アスペルガー当事者の一般論として、「いじめの対象になりやすい」と書かれていて、その説明として「人と違うことから」といったことがよく記されている。この文章自体は間違いではないだろうが、私には非常に違和感を覚える。
書いた人は現象を記したに過ぎないだろうが、定型者が読めば、「人(=定型者)と違う」が理由、「いじめの対象」がその結果と取るのではないだろうか。
さて、アスペルガー当事者に、1%であっても非があるのだろうか。
理由は、あくまでも「定型者が当事者を『おかしい奴(=理解しなくていい、いじめてもいい)』と認識するから」であって、当事者に非はないはず。
なぜ、そう記したものに出会わないのだろう。探し足りないだけだろうか。
もちろん、ここでは当事者に苦手な分野があることは議論していない。これも「いじめ」の理由にはなりえないから。
「理解者」という人にも、これがわかっていないケースが多いように思ったので、あえて文章にしてみました。

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同じ趣味の人との出会い

私は、集まりなどで初めて来られている人に声をかけることがよくある。いつもの人との雑談はさっぱりできないけど、初めての人に声をかけるのは結構得意かも。
この数日も、自転車の集まりでお友達になった人が何人かいる。ひとりは「(参加するのは)初めてなので」と声をかけてもらい、もうひとりは私から声をかけに行った。
同じ趣味の人だと、おしゃべりも全然怖くないし、相手からも大切にしてもらえる。
ほんとに楽しく、うれしいことです。
でも普通の人は、新しい人が来るたびに声をかけに行くことはしないようですね。

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プロフィール

まさ(climbmasa)

Author:まさ(climbmasa)
40歳を過ぎて、人とちょっとだけ違う自分に気付きました。ここでは、自分が感じたことを、そのまま表現していきます。
広汎性発達障害(アスペルガー症候群)の当事者です。「人並み」ができず、いろんな場面で苦戦していますが、多くの人に助けられながら生きています。
このブログを通じて、少しでも多くの人に発達障害のことを知ってもらえればと思います。
「自己紹介」カテゴリに、私のプロフィールを置いています。

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