発達障害は普通のものか特別なものか(2)-「普通」の定義

みなさんは、「発達障害は普通のものか特別なものか」について、どのように考えられたでしょうか。
発達障害当事者でない多くの方は、「自分と違う存在=特別なものかも?」かもしれませんね。
発達障害当事者の方は、「特別なものではないけど、『みんなと一緒』とされて、この生きづらさを理解されないのは嫌だ」と思った方も少なくないのでは?
何より、「普通」という言葉があいまいで、答えにくかったのではないかと思います。
そこで、今回は「普通」の定義をしてみたいと思います。

このブログを訪れる方は、きっと「違いがあって普通」と考える方が多いでことしょう。これはとても力強いことです。
しかし、今の日本社会は、決まった考え方や行動に収まる人が「普通」で、そうでない人を「おかしい」とする傾向が圧倒的に強いです。前者の「普通」は、限られた場所でしか通用しないのが現実です。
既に、今の社会で前者の「普通」が支配的であれば、この連載はここで終了です。
この連載では、現実である後者の「普通」と向き合っていきます。

後者の「普通」、就職難など社会不安が高まった、バブル崩壊後(1990年代後半)から強くなったと感じています。
「森達也さんの講演会に行ってきました」(2011年12月16日)に記したとおり、人は不安を感じると群れようとします。その結果、違う人を「おかしい」として排除してしまいます。今の日本社会は、そういう状況にあると言っていいでしょう。

では、発達障害は特別なものか? みなさんはどう考えますか?
この話、次回に続きます。

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テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム - ジャンル : 心と身体

コメント

No title

「発達障害」は、一つのテーマや
カテゴライズされるトピックかも知れないが、
それ自体は特別なものではない。

発達障害にかかわらず
人間界には色々なテーマやカテゴリーが
編み目のように内在しているのだ。

けれど、それを「見る」視点や立場や状況や、
感じる状況によりそれは
「違う見え方をするもの」だとは思っている。
大切なことはいっと
その「差異」の部分をどう受け入れ合うかだね・・・。

もっとも私の日々感じている「特別ではない」は
「普通」や「みんな一緒」ということではない・・・・・
この世に「普通」なんてそもそも存在しない。
私は「発達障害」かどうかの意味では
「定型発達」になるのだが
ずっと「珍しい人」と言われて育ってきた。

No title

記事の内容とは似て非なるコメントになります。

僕はアスペルガーともADHDとも診断されませんでした。

でも自閉傾向があるのは明らかです。

一方でアスペと診断されて、対人関係が成立して、社会適応している人も見てきました。

診断されなかった自分より人とちゃんと対話ができているし、臨機応変な状況判断も出来ました。独特なそぶりを見せる事もなくお店の人に声をかけたりもしていました。
どこか変な感じをみじんも見せず、仕事をこなしている人もいました。

僕はその人達より明らかに独特だったり、その人達みたいな社会的スキルもありません。

また今日まで「発達障害に見えないけど、何となくそうだろうな」という人も見てきました。

でも、あ・き・ら・か・にどこから、どう見ても定型にしか見えない人もいました。(その人は恐らく診断が下っていると思われます)

発達障害は幅が広すぎると感じています。

いつもは推敲しますが、今回独特な感じに書いてしまいました。
言葉はかなり選んでます。

Re: ぷぷちゃ~ん

そだね。
まず、発達障害はいろんなカテゴリーのひとつ。
でも、それぞれのカテゴリーは完全に独立しているのでなく、関連しあっていると見ています。
最近、私は発達障害(自閉圏)を、独立したカテゴリーとして考えるより、いろんなカテゴリーに薄く広く関与しているものと考える方が、自然ではないかと思っています。

そして、どのカテゴリーも、それ自体は特別なものではないでしょう。本来、「普通」なんて存在しません。
しかし、「普通」をつくりたがる層が存在することも事実です。
ぷぷちゃんが言うとおり、「見え方」(本人がどうかでなく、まわりがどう見ているか)の問題だと思います。

「普通」という価値観が、日本社会(特に高度成長期)を支えてきたことも、恐らく間違いないでしょう。しかし、今はその価値観が、「普通」に収まらない人だけでなく、「普通」の層自身をむしばみ始めています。
次回以降に、このあたりも含めて展開していきます。

Re: いしさ~ん

おひさしぶりです。
診断については、難しいものがありますね。
でも、ちょっと考え方を変えてみましょう。現実的かどうかは、一旦置いておいて。
憲法の「生存権」から考えると、「生きづらさ」を感じるすべて人の生存権が保障されるべきで、発達障害かどうかは関係ありませんね。
つまり、私は「(発達障害などの)『診断』という肩書きでしか判断出来ない、まわり(社会)の未成熟さが問題」と考えています。記事中の「後者の普通」に直結する考え方です。

さらに、実際には「生きづらさのレベル=二次障害(二次的なもの全般)のレベル」と言えるかもしれません。つまり、発達障害の特性そのものでなく、それによりどれだけ社会から傷付けられてきたか。
発達障害と生きづらさを分けて考える方が、自然かもしれません。
発達障害界も、このあたりが未成熟なのでしょう。

この連載、「後者の普通」ばかりになると社会が失速する、ということを明らかにしていきます。
発達障害者の存在も、「全てのことに理由がある」のひとつ、いや重要な要素なのです。
今しばらくお付き合いください。

No title

話の主旨がずれていたらごめんね。

ある意味、私は、「普通」を元から知りません。
それでいて私は「普通」とカテゴリライズ
されているのかも知れないけれど・・・・。

いつも「変わっている」「珍しい人」だといわれ続け
居心地の悪い日々をすごしたことはあるけどね。
(定型にだってそれぞれの悩みはあるのだよ)

でもそれとは反対に私も含め、
「美大」とか行く人のほとんどが
「普通」ってレッテル貼られたら
死ぬほど泣くだろうなぁ~!

「それとは違う!」ってきっと思う人もあるだろうね。
そうだよ、違うよ。
でも、それはまたそれで「違う!」んだね。

まささんが書いている、、
-「普通」をつくりたがる層が存在することも事実です。
ってのが私はどこかわかってないのかも知れない。
(もう少し理解しようよ、ぷぷちゃん・・・・汗
 でも、変わってる人生送ってきたから
  わかってないのかも!?)

※アタマではわかってるけど、どこかよくわかってない。
(--|||

私は元々普通じゃない人の中でばかり
いすぎて、生きていたからかも知れないけどね。

No title

>> いしさん

いしさんは、自分から“ぷぷちゃん”に
声かけてくれたよ。
私、コスプレしたりしてるけど
仕事と業務を除いて
あんま「人とかかわれない人」なの
だから、声かけてくれてすごく
うれしかった。

私は「自閉系」でも「アスペ」でもなく
まぁ、“うつ病”だけは確かなようだが。

また、お話しましょうね^^

Re: ぷぷちゃ~ん2

「普通」論議、なかなか熱いね。
「普通でない」ことにアイデンティティを見出している人も、たくさんいるよね。
本来「普通」なんて存在しないことの証明だね。

でも、ここでのテーマは、「『普通』をつくりたがる層が存在することも事実」なのです。
これをテーマにする理由はなぜか? 連載の中で明らかにしていきますが、一言で言うと、「すべてのことがつながっている」。
「普通じゃない人」が生きづらい状況は、「普通の人」にとって生きやすい状況か? 否だと思うんです。
「すべてのことがつながっている」「全てのことに理由がある」
もしかしたら、「発達障害」は、本連載のテーマでなくなるかもしれません。

No title

論点ずらしてしまってごめんね
やはりどこか私は
まささんのいう
「『普通』をつくりたがる層が存在することも
事実」なのです。」
に、恐怖を感じているのかもしれない。

でも願っていることは
誰もが幸福であること

No title

一つ前のコメントを書き換えたかったんだけど
「編集」ができなくて???
もう一度書き直します。
じゃまな投稿でごめんなさい。

論点ずらしてしまってごめんね
「『普通』をつくりたがる層が存在することも
事実」なのです。」
・・・・・確かにそうですね。

私も日々の仕事や生活の中では
「普通」を要求され
そこに強制的に埋没するか
排除されるかの状態であることが現実かも。

で、やっぱりそれがうまくいかなくて
戸惑うこともある。

Re: ぷぷちゃ~ん3

いえいえ、コメントありがとね。
この連載、「普通」がいいとか悪いとかといった考えを飛び越えていきます。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 鍵コメさん

この話題、みなさん熱いですね。
でも、みなさん共通するのは「普通ってつまんないものだよ。面白い世界見てみない?」という想いがあふれている点。
そして、つまらないことを強要されたくない意思。
安心しました。連載、ゆっくり展開していきます。

まささんへ

お返事ありがとうございます。

僕のコメントの返事を読んでも、まささんが非常に頭のいい当事者であることが伺えました。

しかも僕から見たら、ライブなどでの仕事ぶり、スタッフ、会場関係者と打ち合わせ!?、話をしている時は全くどこ変わった様子を見せる事はありませんでした。

僕は診断されなくてもギョッとされますし、今でも不自然な存在として定型社会を生きています。

ぷぷちゃんさんへ

メッセージありがとうございました。

とても嬉しかったです。

あの時はまだ、人とのつながりを持とうという気持ちがありました。

僕は人と自分は違うという事を常に頭においています。

お互いの違いを認め合う社会にしたいなと思っていました。

Re: いしさんへ

この話題、いしさんも熱いね。
普通に見えることに、何の価値もありませんよ。
そういうものしか良しとしない社会の方に問題があるんです。
ひとみさんも言っているでしょ。
「わからない者を笑い 通り過ぎる人たちよ あなたの心に理解はあるの?」って。
ま、どこかでお話しましょう。

No title

自分は「普通」「特別」うんぬんにはこだわらないで生きております。

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プロフィール

まさ(climbmasa)

Author:まさ(climbmasa)
40歳を過ぎて、人とちょっとだけ違う自分に気付きました。ここでは、自分が感じたことを、そのまま表現していきます。
広汎性発達障害(アスペルガー症候群)の当事者です。「人並み」ができず、いろんな場面で苦戦していますが、多くの人に助けられながら生きています。
このブログを通じて、少しでも多くの人に発達障害のことを知ってもらえればと思います。
「自己紹介」カテゴリに、私のプロフィールを置いています。

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